2026年 新年のご挨拶

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新年明けましておめでとうございます。本年2026年(令和8年)も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

2019年12月15日(日)に設立された日本シティズンシップ教育学会(JACED)も丸6年を経過し、7年目に入りました。2025年11月29日(土)に第6回大会にあわせて開催された会員総会にて第4期の体制が固まり、活動を開始することになりました。第4期体制では国際委員会、特別講座委員会、政策構想委員会といった新しい委員会も発足しました。第1期、第2期の会長を務められた水山光春先生、第3期の会長を務められた長沼豊先生のイニシアティブのもと、役員・会員の皆さまのご尽力のおかげで本学会JACEDはこれまで順調な発展を続けて参りました。第4期に入った今、これまでの成果に基づきながら、学会としてさらによき研究・実践活動の発展に向けた道筋をつけられるよう、会員の皆さまと共に創意と工夫をもってがんばってゆきたいと決意を新たにしているところでございます。とくに副会長や理事の先生方、各委員会で事業を牽引して頂く先生方、運営体制を支えて下さる事務局の先生方にはひとかたならぬお世話になりますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

JACED第6回大会は「世界の分断・対立に向き合うシティズンシップ」というテーマで開催されました。20世紀後半、戦後世界の「あたりまえ」だった価値がゆらぎ、不確実性が高まる時代状況の中でシティズンシップ教育が果たすべき役割と課題についてさまざまな角度から検討を行いました。国内分断や国際対立の尖鋭化もさることながら、ある意味で私たちがこれまで自明の前提としてきた世界秩序が大きなパラダイム転換を迎えようとしている時代状況のようにも見えます。歴史の曲がり角においてシティズンシップ(市民性)に求められる資質・能力や社会の中で果たすべき役割についても踏み込んだ再検討が必要とされているのかもしれません。こうした課題状況のもとでシティズンシップ教育に求められる今日的な役割や視座について、ぜひ会員の皆さまと建設的かつ創造的な議論のフォーラムを構築してゆきたいと願っております。会員の皆さまからの創意あるご発案や研究・実践成果のご発表をお待ち申し上げます。

今年2026年(令和8年)には日本シティズンシップ教育学会は研究紀要「シティズンシップ教育研究」第6号を発行予定です。また第7回研究集会および第7回大会を予定しています。これまでシティズンシップ教育に関わるさまざまなテーマで好評のうちに開催してきた「特別講座」も継続して実施してまいります。国際委員会が設置された今、ぜひユネスコなどの国際機関や海外の研究者・研究団体との交流や連携も進めてゆけたらと願っております。また日本学術会議に協力学術研究団体として登録された学会として、政策構想委員会のイニシアティブも頂きながら、公教育や社会全体の中でのシティズンシップ教育の位置づけをより明確に確立してゆく試みも進めてゆきたいと考えております。

学会活動の発展を支える最も大きな力は何と言ってもそれぞれの専門分野の専門家でおられる会員諸氏の皆さまの研究・実践活動と、紀要や大会等を通じての発信でございます。時代は明らかにシティズンシップ教育からの提言をこれまで以上に必要としています。人類社会の持続可能な未来に向けて、会員の皆さまとご一緒に本学会JACEDの活動を質量ともに一層盛り立ててゆけたら、これに勝る喜びはございません。会員の皆さま一人ひとりのますますのご活躍をお祈り申し上げるとともに、今年一年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

2026年(令和8年)1月1日 日本シティズンシップ教育学会会長 小林亮